(道後温泉本館)
夏目漱石の小説〝坊っちゃん〟に登場した事でも有名な道後温泉。奈良時代に書かれた〝日本書記〟にもその名前が記されている、わが国最古と言われる温泉です。
古くからあるだけに様々な伝説も残されており、その昔、脚に傷を負った1羽の白鷺が、湯の沸く場所に脚を浸したところ、傷が癒え元気になって飛び立ち、これを見て不思議に思った人々が入浴してみると、疲労が回復し、病人も全快したと言い伝えられています。他にも聖徳太子が病気療養の為に滞在したとされる文章が残り、正岡子規や小林一茶といった著名な俳人が俳句を詠んだ地としても知られているのです。
木造三階建ての堂々たる風貌が印象的で、私達が住む松山市のシンボルとなっている道後温泉本館 は、明治27年に建てられ今年で120周年。平成6年には国の重要文化財(文化施設)に指定されましたが、重要文化財で、なおかつ現役の商業施設として使われているのは、日本でただ1つ道後温泉本館だけなのです。
また周辺には伊佐爾波神社や、子規記念博物館、道後温泉駅前には小説〝坊っちゃん〟の登場人物が音楽に合わせて時を告げるカラクリ時計などもあります。入浴だけでなく歴史探訪の散策も楽しむ事が出来る「道後温泉」。お勧めのウォーキング&観光スポットです!