「もうひとつの」という意味がある「パラレル(PARALLEL)」と、「オリンピック(OLYMPIC)」が合わさり、「もうひとつのオリンピック」という意味があるソチで開催中の冬季パラリンピック。
パラピンピックの起源は1948年、医師のルードウィッヒ・グッドマン博士の提案により、ロンドン郊外のストーク・マンデビル病院で開かれたアーチェリーの競技会とされています。第2次世界大戦で主に脊髄を損傷した兵士達のリハビリの一環として行われたこの大会は、回数を重ね、1952年に国際大会となったのです。
「パラリンピックは未知の世界」「じっくり見た事がない」という方は多いと思います。実際、私もそうでしたが、10年前に取得した障害者スポーツ指導員(日本障害者スポーツ協会認定)の講習会で、ハンディを乗り越え、全力を尽くし、可能性に挑戦する素晴らしさなどを学び、パラリンピックに対する考え方が変わりました。
「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に活かせ」と言ったパラリンピック創始者のルードウィッヒ・グッドマン博士。その思いは選手達にもしっかりと伝わり、アトランタパラリンピックメダリストの柳川春巳選手(陸上)は「目は見えなくても夢は見える!」、インスブルックパラリンピックメダリストのダイアナ・ゴールデン・ブロスニハン選手は「人は誰もが生きた印を刻んでいく。私達の傷跡は、私達が生き、人生から逃げなかった証なのだ」と、私達に感動や勇気を与えてくれるコメントを残しています。
全身全霊で挑戦する事の素晴らしさを私達に伝えてくれる「パラリンピック」。大会期間中は毎日30分程度のダイジェスト番組をNHKが放送する予定です。皆さんも是非ご覧下さい。