「男女の差」

by okada
4月 29 2014 年

(コミセンランランズメンバー)

 

100m走の世界記録を見ると、男子が9秒58(ウサイン・ボルト)で女子が10秒49(フローレンス・グリフィス・ジョイナー)。このようにスポーツでの記録やパフォーマンスには男女差がある事は皆さんもご存じのはず。この差はなぜ生まれるのでしょう。

これには様々な要因が関係しているのですが、筋肉の太さ(断面積)が要因の1つ。筋肉が発揮できる力の大きさは、筋肉の断面積にほぼ比例します。つまり筋肉が大きければ大きいほど筋肉は力を発揮しやすいという事なのです。例えば筋肉をゴムに考えると、太いゴムと細いゴムを引っ張ってみると、太いゴムの方が縮む力が強いのです。

30歳ぐらいまでの一般成人の場合、筋肉が全体重に占める重さの割合は男性で約40~45%、女性で約35~40%と言われいます。この筋の発達には男性ホルモン(アンドロゲン)が深く関係しているのですが、最も代表的な男性ホルモンであるテストステロンの分泌量には大きな男女差があり、この差が全体としての筋量の差に関係すると考えられています。

スポーツ界で男女の記録を比較した場合〝9割の壁〟という言葉をよく耳にします。陸上競技でみると◆100m走 / 男子9.58 女子10.49 → 女性/男性比=約91% ◆400m走 / 男子43.18 女子47.60 → 女性/男性比=約91% ◆フルマラソン / 男子2:03:23 女子2:15:25 → 女性/男性比=約91% と多くの競技において、女子世界記録は男子世界記録の9割程度に収束されているのです。

ちなみに男女差や年齢差ががほとんどないのは乗馬。馬術は選手の性別区分ない雄一のオリンピック競技であり、女子選手が普通に金メダルを獲得しています!

 

次ページへ »

« 前ページへ