文部科学省が発表した今年度の学校保健統計調査では、視力が1.0に満たない割合は、高校生が65.8%と過去最高になり、中学生は52.8%、小学生は30.5%で、どちらも過去2番目の多さでした。
目が悪くなる原因は2つ。ひとつは目の玉の形が卵のように少し細長くなってしまい、目の奥が普通より引っこんでしまう事により、上手くピントが合わなくなる為。これは遺伝によるものだと言われています。
もうひとつは目の中にある水晶体が上手く働くなってしまう事が原因。水晶体というのはカメラのレンズのようなもので、厚みを変える事でピントを合わせる働きをしています。近くを見る時は厚いレンズになり、遠くを見る時は薄いレンズになるのですが、ゲームやスマートフォン、パソコンなどで近くばかりをずっと見ていると、水晶体は厚いレンズになりっぱなしになり、そのまま完全に元に戻らない事があり、そうなると近くは見えても遠くはぼやけてよく見えなくなってしまうのです。
しかし、子供達に「ゲームをやめなさい」と言っても無理だと思いますし、パソコンやスマートフォンは既に生活において欠かせないものとなっています。目は使えば疲れるものです。なるべく長時間近くを見続ける事は避け、定期的に目にも休憩時間を与えてあげて下さいね。