「スポーツ」

by okada
1月 10 2014 年

 

昨年12月に代々木体育館で行われたレスリング全日本選手権の男子フリースタイル84キロ級1回戦で、白井正良選手(45歳)と白井勝太選手(18歳)が対戦し、大会初となる親子対決が実現しました。結果はJOCエリートアカデミー所属で五輪出場を夢見る息子さんの圧勝でしたが、2人の奮闘に会場からは温かい拍手が送られました。

サッカーやテニス、バスケットボールなどキッズ教室の保護者の方々とお話をさせて頂くと、自らが学生時代に同じスポーツを経験した事があるという方が多くいらっしゃいます。スポーツは親子で同じ時間を共有する事ができ、そしてコミュニケーションを深める事ができると私達、市民スポーツ振興課は考えています。スポーツを通じ共に悩み、共に喜び、共に努力する。そういった時間の中で一体感が生まれ、親子の絆は強くなるのではないでしょうか。

私も大学卒業までの10年間陸上競技を続けていたのですが、子供達も同じく陸上競技部に所属し汗を流しています。一緒にオリンピックや世界陸上の映像を観て一流選手達のフォームを参考にしたり、一緒にスパイクやシューズを購入しに出かけたりと、陸上競技を通じ同じ時間を共有しています。

また、長男の専門種目でもある、走り幅跳びの助走に繫がる「リズム能力(リズム感を養い、動くタイミングを上手につかむ能力)」や「連結能力(身体全体を無駄なくスムーズに動かす能力 )」、踏みきり動作に繫がる「変換能力(状況の変化に合わせて、素早く動きを切り替える能力 )」、空中動作や着地に繫がる「バランス能力(バランスを正しく保ち、崩れた態勢を立て直す能力)」などのコーディネーショントレーニングの要素を様々な動き中に取り入れ、同じ陸上競技を経験した親として、そして「2017年愛媛国体に向けてアスリートを育成したい!」と願う市民スポーツ振興課の指導者の1人として、子供達と一緒に楽しみながら体を動かしてきました。

人の運動能力は、「リズム能力(リズム感を養い、動くタイミングを上手につかむ能力 )」、「バランス能力(バランスを正しく保ち、崩れた態勢を立て直す能力)」、「変換能力(状況の変化に合わせて、素早く動きを切り替える能力)」、「反応能力(合図に素早く反応し、適切に対応する能力)」、「連結能力(身体全体を無駄なくスムーズに動かす能力)」、「定位能力(動いているものと自分の位置関係を把握する能力)」、「識別能力(道具やスポーツ用具などを上手に操作する能力)」の7つに分類されると言われています。そしてこれら7つの能力を必要な時に調整し、上手く引き出せるようにするのがコーディネーショントレーニングなのです。

特に9歳~12歳頃はゴールデンエイジと呼ばれ、見たまま感じたままのイメージに従って体全体で技術を吸収していく特別な時期。あらゆる物事を短時間で吸収できるゴールデンエイジは一生に一度しか訪れません。ですからこの時期の運動への取り組み方が将来に大きく影響すると言われています。運動能力は生まれつきのものだけではありません。幼少期からの正しい理論に基づいた運動やトレーニングにより能力の向上が期待できます。本日、1月10日(金)から松山中央公園でキッズコーディネーション教室がスタートします。コーディネーション能力向上に興味がある子供さんや保護者の皆さんは、ぜひ一度見学にいらして下さいね。

 

 

(コーディネーショントレーニングを取り入れながら、9歳からクラブチームで陸上競技を始めた長男は、昨年(平成25年)行われた第29回全国小学生陸上競技交流大会の男子走り幅跳びで5m02cmの記録で2位入賞(写真左)。ちなみに私は今から約30年前の昭和59年度松山市小学生総合体育大会の男子走り幅跳びで5m11cm(写真右)を記録していました。「太一君。9cmだけですが、お父さんが勝ってますよ!(笑)」)

 

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