私が子供の頃に家や病院で熱を計る時、上昇した目盛りを35°C以下を示すまで振り下げ、脇の下に5分程度挟んで使用していた水銀体温計。今ではデジタル式のものがほとんどで、見た事や使用した事がない人もたくさんいるのではないでしょうか。
2013年に人の健康に害をおよぼす水銀の取り扱いを規制する「水銀に関する水俣条約」という国際条約が結ばれ、水銀を使用した体温計や血圧計、水銀灯の製造や販売に関しては2020年末で終了となるそうです。
現在使っている水銀体温計については、使用の禁止自体はされない見込みですが、水銀製品自体に公衆衛生上のリスクがあることは明らかですので、水銀を使った体温計や血圧計については、WHO(世界保健機関)が使用自体をやめるよう呼びかけており、医療業界では水銀体温計や血圧計の全廃をすすめています。
これを機に水銀体温計をお使いの方は最新式の体温計の購入を検討してみてはいかがでしょうか。肌に触れずに1秒足らずで測定できる非接触型や、計測したデータをパソコンやスマホに送信できるモデルもラインナップされているそうですよ。