「思春期」、いわゆる成長期。成長軟骨が盛んに成長し、骨が伸びていく時期です。この成長軟骨は軟らかく、衝撃を受けると障害が起こりやすい特徴があるのです。
ですから成長期に過度な負荷をかけたハードなトレーニングは避けた方がよいのかもしれません。とくにモノを担ぐ動作(バーベルを担いだスクワット等)は腰椎の軟骨に影響し、ジャンプ系のトレーニングも瞬間的に強い負荷がかかるので、膝の軟骨の障害を引き起こす可能性があります。
小学校高学年~中学生のスポーツをされている子供さんの保護者の方は、子供さんの体の変化を注意深く観察してあげ、身長が盛んに伸びている時期には無理なトレーニングをさせないよう注意してあげて下さいね。また、中学生の部活などでの走り幅跳びや高跳びなどの練習がどうしても必要の場合、練習中での跳躍本数をあらかじめ設定し、成長軟骨に過度に負担をかけないよう気をつけて下さい。
とはいえ、まったく負荷をかけたトレーニングはいけないという訳ではありません。スクワットや腹筋などは筋肉に適度な刺激を与えるという点ではむしろやった方が理想的。中高齢者と同程度の負荷と頻度で無理のないよう実施してみて下さい。
身長が伸びるピークが過ぎると1年程度で軟骨の成長もおちついてきます。それからはバーベルやダンベル・マシン、ジャンプ系の動作などで強い負荷をかけても問題ないといわれています。世間でよく言われている「筋トレは高校生から!」というのは、軟骨の成長の事を考えると理にかなっていますね。