(松山市総合コミュニティセンターこども館「おにのめん作り」)
2月3日は「節分」。節分には豆をまきますが、その昔、京都の鞍馬(くらま)に鬼が出た時、毘沙門天(びしゃもんてん)のお告げにより大豆を鬼の目に投げつけたところ、鬼を退治できたという話が残っています。また、豆まきには「魔の目(魔目=まめ)」に豆を投げつけて「魔を滅する(魔滅=まめ)」という意味があるのですが、世界に目を向けてみると食べ物を投げるお祭りは数多く行われています。
例えばスペインのイビでは、現地のエイプリル・フールにあたる12月28日に「ディア・デ・ロス・イノセンテス」という小麦粉や卵を投げ合うお祭りがあるそうです。小麦粉がもくもくと舞い散る中、段々と卵と混ざり合い、最終的には天ぷらの衣状になった人々が街中に溢れかえるそうです。
同じスペインのブニョールでは、毎年8月最終水曜日に世界中でも有名なトマトの収穫祭「ラ・トマティーナ」が行われます。100トンを越えるトマトが容赦なく飛び交い、街中が真っ赤な海に!参加者はトマトが目に入らないように水泳用ゴーグルなどを着用するそうです。ちなみにトマトは安全の為にある程度潰してから投げるルールとなっているそうです。
そんなスペインのお祭りに比べ、イタリアのイブレアで行われる「オレンジ投げ祭」は危険度が断然上。地元では収穫できないオレンジをシチリア島からわざわざ船で運び、3日間続く祭で使われるオレンジの量はなんと500トン!オレンジの当たりどころが悪いと流血者も出る過激な祭なのです。観光客は会場内で売られている赤いTシャツやマフラー、帽子などをあらかじめ着用しておかないと、標的にされてオレンジを本気で投げられてしまうそうです。
毎年節分の日に子供さんに豆を投げられ、鬼役を演じている日本のお父さん。お祭りやイベントは実際に参加してみないとその場の臨場感は伝わってこないものです。機会があったら世界の過激なお祭りにぜひ参加してみましょう!(笑)