葉佐池古墳

えひめけんまつやましきたうめもとまち
愛媛県松山市北梅本町

未盗掘の石室をもつ古墳で、当時の地権者によって平成4年に発見されました。
平成5年から平成6年にかけて実施した1次調査、平成8年から平成9年の間に実施された2次調査では、6世紀中ごろに築造された、全長50mを超える前方後円墳であることが推定されていました。
その後、墳丘の規模や形態を再検討するために、平成18年2月(3次調査)、平成18年4月~5月(4次調査)、平成19年11月~平成20年3月(5次調査)を実施したところ、長さ(南北)が40m、最大幅(東西)が24mの不整楕円形である可能性が高いことが分りました。

古墳からは5基の石室と1基の馬を収めた埋葬施設が見つかっており、特に2号横穴式石室および1号横穴式石室と呼んでいる石室は未盗掘で、その内部からは貴重な副葬品とともに組み合わせ式木棺や棺材が当時のままの状態で発見されています。
現在、出土品の一部を松山市考古館の常設展示室にて展示公開しています。

葉佐池古墳