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文化財情報館 > 現地説明会 >東野森ノ木遺跡5次調査

・東野森ノ木遺跡5次調査(ひがしのもりのきいせき)

    開催日
    遺跡名
    サイズ
    DL
  • 平成26年 3月15日(土)10:30~
  • 東野森ノ木遺跡5次調査
    1.72 MB
    PDF
    1.検出遺構
     

    竪穴建物(SB)   : 2棟〔弥生時代〕
    掘立柱建物(掘立) : 4棟〔弥生・平安・鎌倉・室町時代〕
    溝(SD)        : 1条〔鎌倉時代〕
    土坑(SK)      : 9基〔弥生・鎌倉・室町時代〕
    柱穴(SP)      :216 基〔弥生・鎌倉・室町時代〕
    倒木痕(倒木)    : 3基〔縄文時代〕

    などが見つかりました。

    2.出土遺物
     
    縄文土器(晩期)、弥生土器(中期~後期)、土師器(古墳時代~中世)、
    須恵器(古墳時代~室町時代)、陶磁器(平安~鎌倉時代)、石鏃(縄文~弥生時代)
    3.わかったこと  
     今回の調査では、縄文時代から室町時代までの遺構や遺物が発見されました。
     縄文時代のSK3は、晩期の深鉢の破片が1個体分出土し、微高地の北東部において縄文人が暮らしていたことが明らかとなりました。弥生時代になると中期や後期頃の竪穴建物や土坑が見つかり、SB1は建物内部の周囲に高床施設をもち、SB2は建物を支える支柱が2本の建物内部構造をもつものです。掘立柱建物は、弥生時代中期から中世(室町時代)にかけての建物で、なかでも掘立1は南側の柱穴が南北方向に重なっており、やや軸をずらして建て替えていました。また、掘立3の柱痕の一部には直径18cm の柱材が使われており、建物の廃絶時には地中には柱が埋まったままでした。SK5は平面形態が長方形状で垂直に掘られており、貯蔵施設と推測されます。
     これらのことから、微高地上に広がる縄文時代から室町時代にかけての集落景観を考える上で貴重な資料を得ることができました。


    写真1 遺構完掘状況(東より)
     竪穴建物、掘立柱建物、土坑 のほかにたくさんの柱穴が見つ かりました。
    写真2 SK3遺物出土状況(北より)
     遺構の底面から縄文土器の深鉢が割れ た状態で出土しました。

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