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文化財情報館 > 現地説明会 >松山城三之丸跡16次調査

・松山城三之丸跡16次調査(まつやまじょうさんのまるあと)

    開催日
    遺跡名
    サイズ
    DL
  • 平成26年1月26日(日)10:30~
  • 松山城三之丸跡16次調査
    1.23MB
    PDF
    1.調査の目的
     
     調査地は国史跡「松山城跡」の一部です。
     松山市では堀之内の整備を進めていますが、整備のためには史跡としての歴史的情報を活用しなければなりません。そのため、松山市では整備のための基礎資料の取得と遺構の保護を目的に、古絵図を参考に平成13年度から発掘調査を実施しています。現在堀之内に整備されている道路に関しても発掘調査の成果に基づくもので、地下には江戸期の遺構が残されています。
     16回目となる今回の発掘調査は、四国がんセンター跡地とラグビー場跡地において、第2期整備に伴う情報収集のために実施しました。調査の主目的は、三之丸御殿の南西角石垣を確認し、加えて三之丸御殿の南に位置する東西方向道路及び、御殿の西に位置する南北方向道路を確認すること、さらに東西道路の南側に位置する会所と御勘定所の境界を確認することです。なお、今回の調査から松山市都市整備部公園緑地課の委託を受けた公益財団法人松山市文化・スポーツ振興財団 埋蔵文化財センターが調査を担当しました。
    2.三之丸の機能
     
     ●上級武士の居住区
     ●藩の役所(三之丸御殿、会所、御勘定所、小普請所、御用米蔵など)
     ●藩主の屋敷(三之丸御殿)〈貞享4[ 1687] 年以降〉
    3.わかったこと  

     調査の結果、会所と御勘定所の境界を確認することはできませんでしたが、2区、3区、4区において三之丸御殿の石垣を確認し、道路及び道路側溝に関しても、改変を受けている個所もみられましたが、全体としては良好な状態で確認することができました。特に今回、3区において三之丸御殿の南西角を確認したことは、今後の史跡整備にとっても価値の高いものであると考えられます。
     出土遺物としては、久松松平家の家紋である星梅鉢紋の入った鬼瓦や金銅製の飾り金具など三之丸御殿にふさわしい遺物が出土しています。また、三之丸御殿が新政府の藩庁として開庁し、消失するまでの限られた時期の貴重な資料として、裏側に「出納」と墨書された幕末期の磁器皿(砥部焼)が大量に出土しています。さらに、大筒の玉と考えられる鉛玉は、直径が約47mm、重さ573.81g(≒153匁)を測る大型のものです。


    写真1 星梅鉢紋鬼瓦
    (3区出土)

    写真2 星梅鉢紋入金銅製飾金具
    (3区出土)

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