『斉院烏山遺跡3次調査』 (松山市北斉院町)で遺跡の発掘調査を行いました。( 終了しました。)
個人住宅建設に伴う事前の発掘調査です。調査地は、弁天山東裾部の標高約10~14m に位置します。周辺の遺跡には、津田中学校校内遺 跡1次・2次調査、斎院烏山遺跡、鳥越遺跡があります。津田中学校構内遺跡では、弥生時代の集落関連遺構や遺物を多数検出し、斎院烏山遺跡からは弥生時代前期末~中期初頭の環壕集落を検出しています。このほか申請地西側の丘陵部には弁天山古墳群、津田山古墳群があります。弁天山古墳の主体部は箱式石棺で、石棺内から青銅鏡2面が出土しています。また、津田山古墳からも箱式石棺と青銅鏡1面が出土しています。このように、調査地周辺は弥生時代から古墳時代にかけての重要な遺跡が確認されています。 事前に実施した試掘調査の結果、溝、土坑を検出し、土師器、須恵器、砥石などが出土しました。これらのことから、古墳時代の遺跡が広がることが想定されます。