『衣山内宮田遺跡』 (松山市衣山二丁目)で遺跡の発掘調査を行いました。( 終了しました。)
本調査は、宅地開発工事に伴う発掘調査です。調査地は、松山平野の西部、衣山の低位丘陵東麓部標高26mに立地します。周辺の遺跡は、丘陵尾根上に全長約40m前後の前方後円墳である永塚古墳を始め、多くの古墳が存在していたことが知られていますが、現在は開発などによって消滅しています。また、踏査によって古代の瓦陶兼用窯などの存在も確認されています。隣接する遺跡には、弥生時代から飛鳥時代の集落遺跡「衣山北組遺跡」が存在します。 事前に実施された試掘調査の結果、溝や土坑・柱穴が確認され、弥生土器・土師器・須恵器が出土しました。これらのことから、弥生時代以降の遺跡の広がりが想定されます。