『平井遺跡11次調査』 (松山市平井町)で遺跡の発掘調査を行っています。
本調査は宅地造成工事に伴う発掘調査です。調査地は、松山平野東部を西流する小野川や堀越川によって形成された扇状地上の標高約58m に立地します。周辺の遺跡には、隣接する東側に平井遺跡8次調査、北東側に平井遺跡4次調査、南側に平井遺跡10次調査があり、この調査では南北方向のやや規模の大きい溝を検出し、多量の遺物が出土し、調査地周辺では弥生時代から中世までの集落の痕跡が多く見つかっています。また、南方約200mには鶴塚古墳があり、前方後円墳であることが確認されています。 事前に実施された試掘調査の結果、溝、土坑、柱穴を検出し、弥生土器、土師器、須恵器、瓦器などが出土しています。これらのことから、弥生時代から中世以にかけての遺跡の広がりが想定されます。