『別府遺跡3次調査』 (松山市河野別府)で遺跡の発掘調査を行いました。( 終了しました。)
べっぷいせき 別府遺跡3次調査
本調査は、正尺池の改修工事に伴う発掘調査です。調査地は、中世後期に河野通盛が旧本拠地の河野郷土居館を京都東福寺に模して改造された善応寺の西方約700mに位置し、高山川右岸の標高15m~19mに立地します。周辺の遺跡には、調査地の北方約200~400mに善応寺畦地、大相院遺跡、別府遺跡(以上、現県道178号湯山高縄北条線)があり、弥生時代から中世の集落関連遺構や遺物が数多く見つかっています。また、正尺池護岸の地表面には弥生土器、土師器、須恵器などの土器片が数多く散布しています。これらのことから、正尺池の地下には弥生時代から中世にかけての遺跡が確認されることが予測されました。 事前に実施された試掘調査の結果、柱穴を検出し、土師器、須恵器、瓦器、白磁、青磁などが出土しています。これらのことから、中世以降の遺跡の広がりが想定されます。